訓練拒否を起さない!【楽しい】【分かりやすい】リハビリアプリ8選

高次脳機能障害に使えるアプリ

本記事は、
患者様のリハビリ拒否に悩む
ST向けに書いています


リハビリ拒否の
原因と解決策を明らかにした上で、
訓練拒否が起こりにくいアプリを
紹介します

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訓練拒否の原因

【原因1】
障害の認識がない

リハビリ拒否が起こった際に、
最も耳にする理由がコレですね


自己の状態に気づいていない

リハビリをする必要がないと思う

リハビリを拒否する

という流れだと思います


「病識がない」
という言葉で表現され、
下の書籍では、
二つに分類されています


障害の失認」
障害についての認識が不十分で
うまくできていないことを
他者から指摘されると
驚く様子を見せるが、
怒ることはない



「障害の否認」
他者に
障害について指摘されると
怒り出したり、
強く否定するなどの
心理的防衛反応を示す

Q &Aで紐解く高次脳機能機能障害


要約すると、

「失認」
自分の障害が
そもそも認識できていない


「否認」
認識できているけれど
否定している

と私は考えています


なお、
「否認」が観察されると、否認であると考えます

  • 自分の障害を
    どのように説明しているか
  • 訓練の種類により
    示す反応が異なるか
  • 他人のエラーには
    問題点や代償手段の分析可能
    しかし、自分には行わない

【原因2】
フィードバックが
指摘ばかり

障害の認識ができているのに
リハ拒否をする患者様がいます

原因の一つとして、
STのフィードバックの仕方
ではないでしょうか

リハビリは
自分のできないことに
目を向ける時間
でもあります

障害の認識が
できていればいるほど、
それは苦しい時間にもなり得ます


他者から指摘ばかりされると、
リハビリが嫌になる
のは自然なことではないでしょうか


【原因3】
訓練が
勉強みたいで嫌だ

私が把握する限り、
STのリハビリは、
机上課題が中心です



ADLの向上を目指すのに、
机上課題が多いことについても、
疑問ですが、
それは置いといて…

趣味等を考慮した
楽しい机上課題ならばまだしも

ここは学校か!?
と思うような量で
プリント課題を行う場面が多いです

高齢にもなって、
自分より若いスタッフから
プリントをさせられる…

毎回のリハビリが
全てコレだったら、
私は嫌です

リハビリ拒否の解決策

【対策1】
障害認識には、
現病歴の聴取から

障害認識は、対応が難しいです

私は、
障害の「失認」「否認」
関係なく、

現病歴の聴取
から開始します



自分の現病歴を把握することで

・なぜ今病院にいるのか
・自分のどこが悪いのか
・どこを治さなければならないのか
・どのくらい入院するのか

ということを
患者様が考えるきっかけに
なり得るからです

【対策2】
フィードバックは
褒めて褒めて、指摘

指摘ばかりでは、
リハビリは嫌になりやすいです


ただし、
指摘をしなければ
患者様へ気付きを与えにくい
ことは事実です。

私は、
褒めて褒めて、指摘
本人に振り返りらせてから、助言

という2つの方法をよく行います。



「褒めて褒めて、指摘する」
よく耳にする方法ですね。
褒めるにも種類があります

感情表現に重きをおき、
 端的に褒める
例:すごい!!
  良いですね!!

数字や具体的行動を出して
 詳しく褒める
例:全て合っています!
  30秒でできてます! 
  昨日お伝えしたことを
  よく覚えていますね!

昨日と比べて褒める
例:昨日は✖️✖️✖️だったのに、
  今日は○○○ですね!!

また、
本人自身に
振り返りを行わせから、助言する 
 

もオススメです

手順としては

  1. ST:伝えたい内容を用意
  2. 本人:リハビリを振り返る
  3. ST:必ず肯定
  4. ST:(振り返りが不十分)
    掘り下げるために質問
  5. 本人:振り返りつつ回答
  6. ST:必ず肯定
  7. ST:(振り返りが不十分)
    助言

となります。

ポイントは、
本人が言ったことを
必ず一度受け止めること



STの言いたいことに
誘導してはいけません。

目的は
助言を受け入れていただくこと 
です。

助言をすることではありません



助言をしても、
本人に響かなそうであれば
その日は
助言をしないこともあります



1日でリハビリは完結しません。
先を見越して、助言を選んでいきましょう

自分の会話技術に自信がない方は、
自分の会話を録音して
聴いてみることをオススメします

無料で録音と無料文字起こしができる
アプリ紹介はこちら


【対策3】
アプリで、
分かる楽しいリハビリ

勉強感をなくすために、
ゲームでのリハビリをすることは
容易に想像ができると思います

経験上ですが、
プリント課題よりも
タブレットを用いた課題の方が
「楽しい」「もっとしたい」
という声は格段に多いです。

アプリを使ったリハビリの良さは、
ドーパミンの出やすさにある
と思います

次の点でドーパミンが出やすいです

  • 簡単すぎず、難しすぎない
    調整ができる
  • 音と視覚の即時フィードバック
  • 日頃触れない
    タブレットに触れる

ドーパミンの一部は、
前頭葉に放出されます

ドーパミンが増えると、
ワーキングメモリや処理速度が
向上すると
言われています。

楽しくて!
分かりやすくて!
ドーパミンもでる
アプリを使った
リハビリは最強です!

楽しい、分かりやすい
無料アプリ

ここから
楽しく、分かりやすい
アプリを紹介します

Think!Think!シンクシンク 思考力が育つ教育アプリ
Think!Think!シンクシンク
思考力が育つ教育アプリ

  • 私の一押し
  • 多様なゲームが入っており、
    内容豊富
  • 他アプリと類似しない
    独自性の高いアプリが多い
  • 1ゲーム3分で終了するので、少量頻回で可能
  • 難易度は細かに設定されている
  • 直感で分かるように
    設計されている

イマイチな点
レベルが高いゲームは課金が必要
→低難易度でよければ、
課金の必要はない
→高難易度は他のアプリを使えばOK

毎日の脳トレーニング
毎日の脳トレーニング

  • 私のオススメ!
  • 内容が豊富
  • レベル設定が10段階
  • 完全無料
  • 全てのゲームがオフライン

イマイチな点

アプリ自体に美しさはない
→刺激は少ないので、
 ゲームに集中しやすい
→ドーパミンは出にくい?

同じ問題を何度も解かなければ
 難易度が上がらない
→単純に面倒くさい

100枚コイン
100枚コイン

  • みんなが大好きなお金のアプリ
  • 四つの硬貨を箱に入れていく
    シンプルゲーム
  • 正解なら
    チャリン♪」の音が鳴る
  • オフラインでプレイ可能
  • 選択性注意能力向上にオススメ選択性注意障害のアプリ紹介は
    こちら
    から

イマイチな点
・ドラッグの
 コイン移動が慣れてないと難しい
・全体的に音が小さく、
 ドーパミンが出にくい気がする
・シンプルが故に飽きやすい

ふつうのもぐらたたき 簡単暇つぶしゲーム
ふつうのもぐらたたき
簡単暇つぶしゲーム

  • 直感的に分かるシンプルゲーム
  • オフラインでプレイ可能
  • 1プレイ1分程度で終わる
  • 難易度upでモグラ速度もup
  • 音と視覚のフィードバック
    で楽しさ倍増
  • 半側空間無視へのアプローチ
    としてもgood

イマイチな点
シンプルが故に飽きやすい

《早打ち脳トレ》 Hitアロー 【Hit Arrow】
《早打ち脳トレ》 Hitアロー
【Hit Arrow】

  • 画面の矢印を、
    矢印ボタンを押して消していく
  • 中等度認知症患者様でも、
    実施方法の理解が容易
  • 問題数は50問あり、
    達成感は大きい
  • 経過時間とエラー数の表示有
    目標設定しやすい
  • オフラインでプレイ可能

イマイチな点
音と視覚のフィードバックが弱い
画面の矢印がやや見にくい
→見にくいからこそ、
 機能訓練になり得る

もじならべ - あなたの語彙力はどれくらい?
もじならべ –
あなたの語彙力はどれくらい?

  • ひらがなを並び替え
    単語を作るゲーム
  • 回答時間により点数が増減
  • 300点以上で花丸がもらえる
  • 30秒経過後、ヒントあり
  • 軽度認知症患者様でも実施可能
  • 音と視覚の
    フィードバックは抜群
  • 難易度は10段階
  • オフラインで可能

イマイチな点
1日5回のみのプレイ可能
馴染みのない言葉の出題も

奇跡のスプーン【落ちてくる球を受け止めよ】

奇跡のスプーン
【落ちてくる球を受け止めよ】

  • ボールをスプーンで受け止めるゲーム
  • ルールの理解が簡単
  • 瞬時に微調整する繊細さが必要
  • レベルupで落下速度が上がる
  • オフラインで可能

イマイチな点
瞬発力がやや必要
→患者様によっては難しいかも
→達成感は大きい

パズルゲーム - ジグソーパズルを解こう (Puzzle)
パズルゲーム
– ジグソーパズルを解こう (Puzzle)

  • ピース量調整ができるパズル
  • ルール説明は不要
  • ハマれば「カチっ」と音が鳴る
  • 途中からの再開可能
  • オフラインで可能

イマイチな点
馴染みのない人には不向き

おわりに

今回はリハビリ拒否がある
患者様にオススメの
分かりやすい、楽しいアプリを
紹介しました

リハビリの主役は患者様です
患者様の人生を支えるのが
リハビリです

評価と目標設定を行い、
ツールとしてのアプリを
使っていきましょう

評価と目標設定が何よりも
大事です

ここまで読んでいただき、
ありがとうございました

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