失語症の機能訓練において、意味システムの活性化は重要です。
なぜなら、意味システムは理解面、表出面のどちらにも影響する部分だからです。
ここでは、私が使っている無料プリントを紹介させていただきます。
なお、意味システム活性化には、「意味を深く考えること」が重要とされています。
そのためには、異カテゴリーではなく、
同カテゴリーにて課題を設定することが重要です。
ぜひ、そこを意識して訓練を行っていただければと思います。
紹介する4つの課題の内、3つはプリント課題です。
自主課題としても提供できるので、
可能であればどんどん行なっていただきましょう。
この記事で紹介しているサイトは次の3つです。
いつも素敵な教材をありがとうございます。
同カテゴリーの聴覚的理解
![](https://st-ta-output.com/wp-content/uploads/2022/07/75B3C62C-DDED-4856-AC25-507FB687E470-768x1024.jpg)
カテゴリーを統一して聴覚的理解課題をすることにより、
意味を深く考える課題と創りだすことができます。
絵カードをカテゴリー毎に分類するのは面倒臭いです。
私は「ST教材部屋」様の教材を使わせていただいています。
本来は絵カードを自作するために提供してくださっていますが、
カテゴリーが統一されているため、私は同カテゴリーの
聴覚的理解課題として使っています。
絵と同カテゴリー文字単語のマッチング
![](https://st-ta-output.com/wp-content/uploads/2022/07/6220451C-7FA3-4549-A708-FD6D6917CB88.jpeg)
絵と文字単語のマッチング課題です。
同カテゴリーの文字単語をダミーで入れることで、
意味を深く考えて解くことになります。
これが意味システムの活性化に役立ちます。
1番右の欄は、模写をする欄になっていますが、
私は、「ここはしなくていいよ」と言ってます…
ごめんなさい(笑
なお、ST教材部屋様のサイトでは
「語彙選択課題」という名称になっています。
odd word out課題
![](https://st-ta-output.com/wp-content/uploads/2022/07/83890165-9956-4894-BFB3-609E6339F938.jpeg)
odd word out 課題とは、仲間はずれを探す課題です。
仲間はずれを見つけるためには、
単語のカテゴリーなどを考える必要があるため、
意味の活性化につながります。
縁の下の言語聴覚士様の教材は、
共通点を書くことで、意味システム活性化を狙っていますね。
さすがです!!
書字が難しい方には、宿題で⭕️のみつけてもらい、
共通点は、訓練時間に話しながら考えていくのも良いと思います。
定義文と文字単語のマッチング
![](https://st-ta-output.com/wp-content/uploads/2022/07/26AEF4AD-D1D3-4B14-8191-4C5164E82DE7-675x1024.jpeg)
読解能力が保たれていなければ、難しいですが、
定義文と文字単語のマッチング課題も有用です。
かなり難易度が高いので、意味システムの影響で難しい場合には
異カテゴリーの課題で先に実施することをお勧めします。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
意味システムが障害されているかどうかは、
類義語判断検査で評価が可能です。
類義語判断検査とは、
二つの単語を音声(or視覚)提示して、
同じ意味かどうかを考える検査です。
例)椅子 と 腰掛け
これで95%以上の正答であれば意味システムは保たれていると
判断できます。
現在、STたあ はロゴジェンモデルを簡易に説明するための準備を行なっています。
準備が出来次第、勉強会を開催予定です。
学生にもわかりやすい説明を行おうと思いますので、
ご期待ください!
(自分にプレッシャーをかけていくスタイル)
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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