ワーキングメモリを鍛えるトレーニングゲームアプリ【聴覚性注意能力】【把持力】

高次脳機能障害に使えるアプリ
アプリん
アプリん

STリハはプリントが多い。
でも聴覚性の訓練ってプリントで
できない…

リハくん
リハくん

聴覚性の注意障害などに
使える教材があるから、
紹介するね!!

注意機能やワーキングメモリのリハビリは
プリント課題をしがち。


悪くないんだけど、
これでは視覚性課題ばかりになってしまう。

患者様によっては
・聴覚性注意能力
・音韻ループの低下
が問題点の方もいます。

音声に焦点を当てた教材のストックが大事
だと思います。

そこで、この記事では
聴覚性の教材を2つ紹介します。

市販教材


②自作のデジタル教材

どれも使いやすい教材です。

プリント課題ばかりでなく、
聴覚性の課題も取り入れることで
よりよいリハビリを患者様に提案
して
いただければと思います。

次項より、
詳しい実施方法を説明します。
ぜひ最後までお読みください。

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機能訓練は2種類
「特異的介入」「非特異的介入」



(機能改善型治療介入は)
障害された注意機能を、
反復して使用することによって
直接回復することを目的にします。
(中略)注意機能全体に対して
働きかける非特異的治療介入と、
(中略)障害された機能に
個別的に働きかける
特異的治療介入とがあります。

本田哲三 高次脳機能障害のリハビリテーション第2版 p.58 

機能改善のために行われる訓練は、
2種類あります。

・非特異的介入:
注意機能全体に対してアプローチ
(例)テレビゲーム、トランプ、計算課題

・特異的介入:
障害された特定の機能に対してアプローチ
(例)APT


聴覚性注意障害がある方へ向けて
視覚性のプリント課題を行うのは、
非特異的な介入
です。
全体的な注意機能が向上により、
聴覚性能力に効果がある可能性はあります

ただし、
モダリティが異なるので
「聴覚性注意障害の方や
音韻ループが低下した方に
プリント課題を行なっても
効果が出にくいのではないか?」

と私は思っています。

プリントには不向きな聴覚性訓練

プリント課題は、その特性上、
聴覚性課題がしにくい印象があります。

普段から、お世話になっている
上の教材で調べてみた結果…


認知機能訓練課題
1漢字の神経衰弱、2左右の比較
3漢字の間違い探し
4電卓計算クロス表
5実績分析、6軌跡パズル
7図形の探索、8暗算記号クイズ
9穴埋め計算、10アナグラム
11単語の穴埋め、12言葉の思い出し
13並べ替え作文、14分類法の練習
15メモに直す練習
16電話の伝言メモ
17文字探し、18言葉の並べ替え

高次脳機能障害者の社会復帰を支援する認知機能・職業能力・対人関係スキル訓練指導マニュアル

聴覚性の課題は2個/18個でした。

やはり
プリント課題での聴覚性課題の実施は難しいようです。


多彩な症状を訓練するSTとして
聴覚に特化した課題を準備しておくことは
重要ではないでしょうか。

聴覚性注意障害や音韻ループ低下に使える教材

ここからは、
私が使っている聴覚性の教材を紹介します。
一つは市販の物です。

もう一つは、市販の教材を参考にして
難易度調整ができるように
自分で作ってみました。

市販教材:
聞き取りワークシート2

題名から、聴覚性ワーキングメモリの課題であることが分かりますね!

「子どもが教師の指示を理解できるように」
というコンセプトで作られているようです。

問題内容が学校場面のものが多く、
高齢者に使うときには注意
が必要です。

聴覚性課題は、どんなことを行えばいいか
わからない人には特におすすめ

ヒントになる課題が多く含まれていますよ。

なお、この教材はシリーズ化されており、
いくつか種類があります。

私が持っているのは、
上に紹介した、緑の物だけです。

この教材の特徴は、
長い文章を聴く中で、
大事なところだけを聴く注意力を
鍛えられるところ
だと思います。

そのため、
注意障害や音韻ループの課題については、
私はこれで足りています。

自作教材「聴覚性ワーキングメモリ課題」

先ほど紹介した教材を使用していると、
声が、かれてきます(笑)

・自身の喉への負担軽減
・提示速度を変えて難易度調整がしたい

という2つの理由から、
自作の聴覚性注意教材を作ってみました

母音と数字を聞いて、
マスに仮名を書いて埋めていく課題
です。

「順番に埋めずに、ランダムに埋める」
「提示文の速度を速める」などにより
難易度調整が可能となっています。

母音と数字を聞いて解く課題

⬆️母音と数字で解くクロスワード

名詞と数字を聞いて解く課題

⬆️名詞と数字で解くクロスワード

レベルが上がるにつれて難易度up

⬆️レベルが上がるにつれて、
・提示速度が速くなる
・解答時間が短くなる
・マスを埋める箇所もランダムになる

⬇️もちろん、解答用紙もあります


⬇️STが音読する場合もあるかもと思い、
提示文も作成しました
(喉痛いんじゃなかったのか!)

まとめ

今回は、
聴覚性の教材を紹介させていただきました。

自作教材に興味がある方は、
ぜひご購入ください

ここまで読んでいただき、
ありがとうございました。

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