【RISP法】喚語困難への新しい訓練教材!会話への汎化を目指して

高次脳機能障害に使えるアプリ
アプリん
アプリん

呼称課題は正答するのに
会話では喚語困難が出る人
どうすればいいのかな…

リハくん
リハくん

会話では1秒での喚語が必要
と言われているよ。
喚語速度を上げてみたら?

アプリん
アプリん

喚語の処理速度を上げる?

そんな訓練法があるの?

リハくん
リハくん

RISP法という訓練法があるよ!

想定読者

・失語症者の会話への汎化に悩む方

・呼称の新しい訓練法を知りたい方

・デジタル教材で言語訓練がしたい方

会話をスムーズに行うためには
1秒で喚語を行う必要
だと言われています。
文献

しかし、失語症の人は喚語障害の影響で
1秒で喚語ができません。
これが原因で会話をスムーズに行うことができていない可能性があります。

本記事では、
海外及び国内の文献を読んで学んだ
1秒で喚語ができるようになるRISP法
ついて紹介します。

結論:RISP法とは

Repeated, Increasingly-Speeded Productionの略称
訳:繰り返しながら段々と速度が上がる(語)の生産

・デジタル機器を使った呼称訓練

・徐々に喚語までの時間を短くする訓練

・会話への汎化のため1秒喚語を目指す

・対象は従来の呼称訓練で7割程度正答できる方(私見)

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喚語速度を向上して
会話への汎化を目指す
RISP法

ここでは、
RISP法の概要を説明させていただきます。

読みやすさを重視するために、
文献の詳しい内容は入れていません。

文献を読みたい方はこちらから

文献は読まなくていいけれど、
詳しい内容を知りたい方は、
こちらをお読みください。

呼称完了までの時間を徐々に短くする

RISP法は1秒での呼称を目指す訓練法です。

なぜ1秒での喚語を目指すのかというと、
高齢者の発話速度を目指した場合には
1単語/秒の喚語速度が必要
だと言われているからです。

RISP法は、
6段階に分かれた呼称の訓練です。

レベル1では、3.0秒以内に呼称をする。
レベル2は2.5秒、レベル3は2.0秒と
段々と呼称までの制限時間を短くします。

時間短縮は失語症者には伝えません。
これによって、無意識レベルで1秒での喚語ができるようになります。

呼称訓練を2回/週行い、次の週はレベルを1段階上げる

RISP法は
2回/週のペースで訓練を行います。

つまり、
レベル1(3.0秒)を週に2回行い、
次の週はレベル2(2.5秒)を2回行う。
といったように、難易度を
1段階ずつ上げていくことになります。

イメージがわかない方もいると思います。
動画を準備したので、ご覧ください。

⚠️動画では3秒呼称の後にすぐに
2秒・1秒の呼称を行っています。


⚠️実際には、その日の内に制限時間を短くすることは行いません。

RISP法 3秒 → 2秒 →1秒

呼称が失敗したら音読を3回行う

RISP法のフィードバックについて
お伝えします。

✔︎患者様には、誤答の場合は
3回音読をする事を伝えておく

✔︎STは患者様の横で
正誤のフィードバックを行う

✔︎呼称が⭕️の場合:
直後の文字は音読しない

✔︎呼称が❌の場合:
直後に出る文字を3回音読


患者様は呼称に失敗しても
気にする必要はありません。


失敗を気にするよりも先に音読
をしていただきます。
STと一緒に音読をしてもOKです。

失敗を気にしていられない速度感も、
RISP法の良いところ
だと考えています。

RISP教材と呼称訓練を比較

制限時間会話への汎化ゲーム性保続呼称単語数
RISP法減少10〜15個/分
呼称訓練約5個/分
呼称アプリやや有約5個/分
RISP法と呼称課題の比較

次に、RISP法と、
従来の呼称訓練、呼称訓練アプリを比較してみました。

まず、「制限時間」についてです。
従来の呼称訓練はもちろんですが、
呼称訓練用アプリにも
制限時間はついていません。


現在、
アップルストアでダウンロードできる
呼称訓練用アプリは下記の2つです。

失語症トレーニング
失語症トレーニング無料

呼称リハ(易)
呼称リハ(易)

実際にダウンロードした結果、
RISP法のような
制限時間つき呼称機能は
ついていませんでした。




RISP法には、
どんどん出現する敵を倒していくような
ゲーム性があります。
そのため、
楽しんで行ってくださる方が多いです。
このゲーム性については
文献でも触れられています。

RISP法はテンポ良く訓練が進むので
10〜15個/分の呼称訓練ができます。


その他に、
これは私の臨床経験上ですが、
RISP法を行うと、言語性保続症状が顕著に改善する印象があります。
ある患者様は、
「次の単語の正解するために、
頭の中を切り替えている」
とおっしゃっていました。

助言しなくても、自ら行おうとするのは、
RISP法の特性が活かされているのだと思います。

パワポで作って
リハビリアプリぽくしてみた!

ここまで、RISP法の内容について
説明をさせていただきました。

私は、2年前にこの海外の文献を読み、
それを参考にしながら
実際にRISP法をパワーポイントで作成し、
現在は患者様に使用しています。

私自身、効果を実感しており、
最近販売も始めました。
詳しく知りたい方はこちらご覧ください。

まとめ

今回は、
喚語の速度を上げて会話への汎化をねらう
RISP法を紹介しました。

この訓練は、
呼称がある程度できているが、
喚語速度が遅いために会話がスムーズにいかない方向けの方法です。

呼称自体が、スムーズにできない方は、
下記の本を参考にして
錯語などが出現する原因を探り、
機能訓練を行うことをオススメ
します。

パワポ版RISP法は、
こちらのnoteにて
980円で販売しております。

R4年6月現在、

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700円(30%OFF)で
直接販売
をさせていただきます。

購入をお考えの方は、
Twitterか問い合わせページより
メッセージをお願いいたします。

確認後
paypay IDをお送りいたします。

なお、メッセージには必ず
「教材の購入」と書いてください。

この割引は育休期間中のみの実施です。
購入をお考えの方は、お急ぎください。

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